研修委員会
2022年度
活動報告

職員の資質向上と横のつながりを目標に、職員のステージに合わせたプログラムを企画し、精神保健福祉に関する研修会等を企画開催した。

研修委員会

委員会開催及び活動

※印 委員会は、オンラインにて16:30~18:30に開催した。

委員会 月 日 場 所 内   容 委員数
第1回4/7(木)事業計画・研修内容・開催時期について7
第2回5/12(木)研修形態・基礎研修会パートⅠについて6
第3回 6/2(木) 藤沢
商工会館
基礎研修会パートⅠ・Ⅱ・ハートメッセージ 5
第4回7/8(木)藤沢
商工会館
基礎研修会パートⅠ・機材テスト6
臨時 基礎研修会パートⅠ・Ⅱについて 6
第5回 8/3(水) 基礎研修会パートⅠ・2・HM・中堅研修について 6
研修
事業
8/5(金) 藤沢
商工会館
基礎研修会パートⅠ開催 5
第6回8/10(水)基礎研修会パートⅡについて6
その他8/25(木)オンライン基礎研修会パートⅡ 講師打合せ①3
第7回 9/1(木) 藤沢
商工会館
基礎研修会パートⅡ・HM・中堅研修・全体研修 6
その他 9/21(水) 県精連
事務局
ハートメッセージについて 2
その他 9/29(木) オンライン 基礎研修会パートⅡ 講師打合せ② 3
第8回10/6(木)基礎研修会パートⅡ・HM・中堅研修・全体研修6
研修
事業
10/21(金) 藤沢
商工会館
基礎研修会パートⅡ 開催 2
その他 10/25(火) 海老名市
文化会館
ハートメッセージ会場打合せ 6
第9回11/2(水)ハートメッセージ・中堅研修・全体研修について6
その他11/7(月)海老名市
文化会館
ハートメッセージ会場下見3
その他 11/8(火) 田園調布
学園大学
中堅研修 講師打合せ 1
その他 11/17(木) オンライン 全体研修 講師打合せ① 5
研修
事業
11/25(金) 海老名市
文化会館
ハートメッセージ in 海老名 開催 6
第10回 12/1(木) 中堅研修・全体研修について 6
研修
事業
12/17(土) 厚木商
工会議所
中堅研修 開催 3
臨時 12/26(月) 全体研修について 5
第11回1/6(金)全体研修について3
その他 1/12(木) オンライン 全体研修 講師打合せ ② 3
その他 1/18(水) オンライン 全体研修 講師打合せ ③ 3
その他 1/25(水) 鎌倉
わかみや
全体研修 会場下見 2
第12回 2/1(水) 全体研修について 6
研修
事業
2/11(土) 鎌倉
わかみや
全体研修 開催 5

開催事業

事業名 月日 会場 内容 人数
基礎
研修会
パートⅠ
8/5
(金)
13:00

17:00
藤沢商工会館
  • 講義「精神障害者の地域生活支援の歴史と社会資源の概要」
    • 講師:戸髙 洋充 氏(県精連理事長)
  • 講義「統合失調症について」
    • 講師:宮崎 綾子氏(精神科医)
37
基礎
研修会
パートⅡ
10/21
(金)
12:30

17:00
藤沢商工会館
  • 4部会紹介
    • 「日中支援活動部会」「地域活動支援部会」
    • 「相談支援部会」「グループホーム部会」
  • 講義「幻聴と妄想に無理なく付き合うコツ」
    • 講師:土志田 務氏
      (神奈川県精神保健福祉士協会会長)
32
ハート
メッセージ
11/25
(金)
13:00

15:30
海老名市文化会館
  • 「県精連 体験発表ハートメッセージ2022 in 海老名」
    • 体験発表 5名
    • 作業所アトラクション
      文化活動の発表 6組
    • バザー出店 4団体
250
中堅
研修
12/17
(土)
13:30

16:30
厚木商工会議所
  • 講義「事例を通じて、当事者との関わり方と他機関との連携について考える。」
    • 講師:伊東 秀幸氏
      (田園調布学園大学 副学長)
    • 事例報告:村田 剛氏
      (ほっとステーション平塚
      /相談支援部会)
23
全体
研修
2/11
(土)
9:30

17:00
鎌倉わかみや
  • 講義「ストレスマネジメント」
    • 講師:土志田 務氏(神奈川県精神保健福祉士協会会長)
  • 講義「障害者虐待に関する基礎知識の確認と虐待防止のための取組」
    • 講師:内嶋 順一氏
      (みなと横浜法律事務所)
57

会計報告

収入の部

項目 予算額 決算額 備考
県精連事業費 1,400,000 1,092,280 助成金(日揮財団、共同募会)
事業収入 0 165,000 研修参加費等
合計 1,400,000 1,257,280

支出の部

項目 予算額 決算額 備考
委員活動費 350,000 171,183 会議室使用料 委員活動費 等
研修事業費 1,400,000 1,029,493
基礎研修会 250,000 172,650 会場費 講師代 動画作成費等
中堅研修会 370,000 228,157
全体研修会 0 416,886
ハートメッセージ 450,000 211,800 会場費 出演者謝礼金
小計 1,400,000 1,200,676
県精連へ返還 0 56,604
合計 1,400,000 1,257,280

総括

「基礎研修会 パートⅠ」

午後に2部に分けて行いました。1部では県精連理事長 戸髙洋充氏より「精神障害者の地域生活支援の歴史と社会資源の概要」として、精神保健福祉に関わる歴史や課題について講義を行いました。2部は精神保健福祉センター 精神保健指定医 宮崎 綾子氏による講義を行いました。「統合失調症について」をテーマとして、基礎知識、治療薬の種類や副作用などについて講義を行いました。

2023年度への提言

研修委員会としては初めてのハイブリット開催でしたが、久々の対面式の研修会で会場は盛り上がっていました。精神保健福祉センターの講師との事前連絡が取りづらく、内容についての細かい打合せを設けることができなかったのが、課題と感じました。

(つばさ 松原)

ハイブリッド形式で行いましたが、オンライン参加者は、一部音声が聞き取りづらかったようです。対面とオンライン、それぞれでアイスブレイクを行いましたが、会場の声がたくさん入ってしまったことも原因かと思われます。コロナ禍以降、開催方法から話し合っていくのが当たり前になっていますが、どのような形で開催するにせよ、参加者から「良かった」と言ってもらえる研修を開催することが大事だと感じた次第です。

(なごみ 佐藤)

「基礎研修会 パートⅡ」

今年度の基礎研修パートⅡは、10月に藤沢商工会館にて行いました。1部では4部会の各部会長による「4部会紹介」と題し部会活動や目標等の説明をお話ししていただきました。2部は神奈川県精神保健福祉士協会会長 土志田 務氏による講義、グループワークを行いました。「幻聴と妄想に無理なく付き合うコツ」をテーマとして、「幻聴・妄想」の基礎知識を学び、その人の抱えている生きづらさとは何かについて講義をして下さいました。また、グループワークでは事例を通して向き合うコツや職員間の対応などについて学びました。

2023年度への提言

コロナ渦でZOOMでの研修が多かったですが、今回は会場を借り、対面のみの研修でした。講義内容は、新人に向けては専門用語が多く、難しい内容になってしまいました。ですが、グループワークでは、ファシリテーターを部会長に担っていただき行いました。どのグループもとても盛り上がりました。課題としては、講師との打ち合わせをすべてZOOMにて行ったので、講義内容に関しては、こちらの思いを伝えることが難しいように感じました。

(クロスK 藤井)

「県精連 体験発表ハートメッセージ2022 in 海老名」

2022年11月25日(金)、海老名市文化会館にて「県精連 体験発表ハートメッセージ2022 in 海老名」を開催致しました。2年間のDVD配布を経て会場での開催となりました。副題を「伝えよう 私たちの熱い想い」としました。参加者は全体で約250名。体験発表者は5名、アトラクション発表者は6名、バザーの出店は4団体でした。

今回のハートメッセージは、県央相模原ブロックが担当になりました。ブロック内の事業所に通う利用者が立候補して実行委員となり、司会、舞台設営、楽屋誘導などを務めていただきました。

本番に向けて11月上旬に会場下見をしました。発表者も含めた顔合わせ、会場の舞台担当者との打ち合わせ、体験発表の出方や終わり方等の確認を行いました。当日のリハーサルでは、体験発表者の出方や終わり方等を再確認し、アトラクションの音出しや楽器の配置の確認を行いました。発表者も実行委員も安心して本番に臨めるよう、疑問点や改善点を確認することが出来ました。

体験発表、アトラクション発表者は希望者が多く、ブロック内の利用者の方々を中心に参加して頂きました。

成功体験だけではなく失敗や後悔について語り合うことは、発表者にとっても来場者にとっても貴重な機会だったと思います。アトラクションでは、ピアノ演奏、サックス演奏、バンド演奏が披露されました。またあわただしいタイムスケジュールの中、司会のお2人はとてもスムーズに進行をして下さいました。

2023年度への提言

久し振りの会場での開催になりました。参加した方の話しを聞いて思ったことは、ハートメッセージの醍醐味である「大勢の人の前で発表をする」という経験は、やはり他には代えがたいものだなあと感じました。開催方法については、これからも色々な意見を聞いて取り入れながら、より良いものを作り上げていってほしいと思います。温故知新、伝統を生かしつつ時代に沿った開催が継続されることを願います。

(ハートラインあゆみ 橘川)

「中堅研修」

中堅研修は12月中旬に厚木商工会議所にて「事例を通じて、当事者との関わり方と他機関との連携について考える。」をテーマに、事例報告はほっとステーション平塚県精連相談支援部会 村田剛氏、講師は田園調布学園大学 副学長 伊東秀幸氏をお招きして、研修会を行いました。セッション3つに分け、出会ってからのラポールを形成するための関わり方、他機関との協働や連携の仕方、地域移行支援と退院後の生活支援についてグループワークを通して積極的な意見交換を行いました。

2023年度への提言

中堅研修では、研修内容の方を部会長の方々に決めて頂きました。講師との打ち合わせは、部会長村田氏と一緒に行いました。対面での打ち合わせでしたので、とてもスムーズに行うことが出来ました。また、村田氏が打ち合わせ内容の方をまとめて下さっていたので、講師の先生へ研修の目的について伝わりやすかったかと思います。グループワークは、とても盛り上がりました。グループごとの発表もあり、共有をすることが出来ました。課題としては、会場を探すのが大変だったので、日程調整を早めに行い、会場を確保した方が良いかと思います。

(クロスK 藤井)

「全体研修」

全体研修は2月中旬に鎌倉わかみやにて行いました。

午前は、「ストレスマネジメント」と題し、神奈川県精神保健福祉士協会会長 土志田務氏をお招きしてお話をして頂きました。心情の評価、一次感情や二次感情の違い、ストレスコーピング(対処)、心理的安全性の高い組織作りなどについて学びました。またグループワークでは、個人のストレスと職場にあるストレスをグループ内で共有しました。肯定的な人を励ますフィードバックの練習にもなりました。

午後は、「障害者虐待に関する基礎知識の確認と虐待防止のための取り組み」と題し、みなと横浜法律事務所

内嶋順一弁護士を講師に迎えました。相手を知る対話の大切さや、虐待と支援の質の低下の関係性などについて学ぶ良い機会となりました。グループワークは「個人の意識や資質」それぞれ日々の支援を振り返り「支援の難しさや悩み」と、「事業所として」不適切支援を回避するために事業所で工夫している取り組みなどを共有しました。

2023年度への提言

例年ですと1泊2日で開催される全体研修ですが、今年度は一日開催と非常にコンパクトな形でしたが、研修内容は1泊2日と変わらず濃い内容だったと思います。県精連の研修は、職員の学びや資質向上の為に大切な取り組みですので、コロナが緩和される次年度以降の研修に期待しております。

(つばさ 松原)

土志田先生とのやり取りを担当させて頂きました。12月から本格的に先生と打ち合わせを行いました。特にスライドの内容、グループワークの内容は入念に話し合いを行いました。結果、当日は個人のストレスについて発言する場面で大変盛り上がりました。限りある時間の中で、先生との打ち合わせを繰り返し行えた事が結果として良かったと思います。研修全体としては、早めに打ち合わせをしていくことをお勧めします。

(あけぼの 荻野)

まずは、無事開催出来て、本当に良かったと思いました。有意義な全体研修だったと思います。 開催場所を探すにあたり、なかなか空いているところが見つからず、ようやく押さえた場所でしたが、結果的に、県央相模原方面の参加者の方々には遠く、乗り換え等が大変な場所になってしまったのが、申し訳なかったかなと思っています。

(なごみ 佐藤)

新人からベテランまで集う、貴重な研修会です。それゆえ、テーマを決める事の難しさを感じています。来年度以降も、この研修内容決めに多くの時間を割きます。県精連の大きな柱である全体研修会のテーマを決める「喜び」を、委員になった方にはぜひとも感じて欲しいと思います。

(ハートラインあゆみ 橘川)

「県精連 体験発表ハートメッセージ2020」

新型コロナウイルス感染症拡大防止の為、今年度は動画を募集して、DVDを作成し、配布するという形での開催にしました。

参加者は体験発表者6名、アトラクション発表者2名でした。

今回のハートメッセージは、横須賀・三浦ブロックで2019年から準備をしてきました。途中、コロナ禍の中で方針の変更についてハートメッセージ実行委員会を開き、動画募集という形での開催と方針の変更を余儀なくされました。急遽の変更には、研修委員会と理事の方々に協力して頂き、感謝しております。

動画募集については、昨年と同数の参加を予想しておりましたが、応募方法や応募の時期も影響してか、なかなか集まらず体験発表6名、アトラクション2名の合計8名の参加となりました。

体験発表、アトラクション発表者は県内の幅広いエリアから参加して頂きました。体験発表では、苦しかった過去、家族への想いの変化、現在の生活などのお話がありました。アトラクションでは、ピアノ、自作した曲でのギター弾き語りが披露されました。

今後もハートメッセージが繋がり、広がっていくことで、誰かの笑顔や勇気が増えていくことを期待しています。

2022年度への提言

応募していただいた動画の編集作業にも携わりましたが、作業が思うように進まず、みなさんにはご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。研修委員だけでなく、各参加者の事業所のスタッフの方など、多くの方のご協力をいただけたことで、開催ができたハートメッセージだと思います。本当にありがとうございました。県内のいろいろな地域から参加ができるということは、良かった面だと思います。これからも多くの方が参加できるハートメッセージを開催していただければと思います。

(仕事探しクラブ宮崎)

今後の研修の行い方について、どのような形を求めている参加者が多いのか、知りたいと思いました。2021年度は、対面型の研修を2回開催しましたが、ZOOMがあればそちらの方が良かったのか、開催方法に関係なく参加したのかなど、知りたいです。

今現在は具体的なアイデアが思い浮かびませんが、いずれにしても、感染のリスクを抑えながら有意義な研修を開催出来たら、と思います。

(なごみ 佐藤)

コロナ禍で方針の変更等色々ありましたが、今年もオンラインという形で、横須賀・三浦ブロックとしてハートメッセージを開催することができました。横須賀三浦ブロックだけでは発表者が少ない状態でしたが、他ブロックからもご参加いただいたので、内容の濃い動画を作成することができました。2022年度はどんな形になるのかわかりませんが、貴重な体験発表の場に携わっていきたいと思います。

(つばさ 松原)

「中堅研修会 パートⅡ」

2021年度報酬改定にて「虐待防止委員会の設置」「身体拘束適正化に関する指針」等について、県精連としても情報を収集していました。また、年度末まで時間がない中情報が少なくどのように会員への周知をしていくべきかを考えていました。そこでみなと法律事務所の内嶋先生に相談し座談会形式の研修会を企画、会員みなさまの悩みや実施状況を共有し、なぜ今虐待防止委員会の設置が必要なのか、身体拘束とは何かを中心に研修を行いました。参加者のみなさまは対面での研修ができたこと、弁護士に直接話ができたこと等のお言葉を頂くことができました。今後も障害福祉内外での法改正にアンテナを張りつつ会員への周知、研修開催など準備をしていきたいと思います。

(事務局長 曲本)