研修委員会
平成27年度
活動報告

職員の資質の向上を主眼に置き、特に新人研修・中堅研修など、職員のステージに合わせたプログラムを企画し、他の委員会や部会との連携共催をしながら、精神保健福祉に関する研修会等を企画開催した。

研修委員会

委員会開催及び活動

※印 委員会は、かながわ県民サポートセンターにて18:00~20:00に開催した

委員会 月 日 場所 内容 委員数
第1回 5/18 26年度年度事業計画・基礎研修会Ⅰについて他 8
第2回 6/23 基礎研修会Ⅰ・その他研修事業について 8
その他 7/10 基礎研修会Ⅰ講師打合せ 6
研修事業 7/14 県社会
福祉会館
「基礎研修会Ⅰ」開催 9
第3回 7/28 基礎研修会Ⅱ・中堅研修会について 9
第4回 8/25 基礎研修会Ⅱ・中堅研修会について 8
その他 9/11 横須賀
芸術劇場
ハートメッセージ実行委員会① 4
第5回 9/24 基礎研修会Ⅱ・中堅研修会について 9
その他 10/7 横須賀
芸術劇場
ハートメッセージ実行委員会② 4
研修事業 10/14 ユニコム
プラザ
さがみはら
「基礎研修Ⅱ」開催 9
第6回 10/27 中堅研修会・ハートメッセージについて 8
研修事業 11/6 横須賀
芸術劇場
「ハートメッセージ2015in横須賀」開催 9
研修事業 11/19 平塚市民
センター
「中堅研修会」開催 9
第7回 11/24 施設見学会・一泊研修会について 7
研修事業 12/17 横浜市 グループホーム部会の施設見学会に協力 3
第8回 12/22 一泊研修会について 8
第9回 1/26 一泊研修会について 9
研修事業 2/12
~13
湘南国際村
センター
「一泊研修会in葉山」開催 9
第10回 2/23 今年度の振り返り 7

開催事業

事業名 月 日 場所 内容 参加数
基礎
研修会
パートⅠ
7/14
(水)

9:45

16:30
神奈川県
社会福祉
会館
  • 講義「精神障害者の地域生活支援の歴史と社会資源の概要」
    講師:戸髙 洋充 氏
    (県精連理事長)
  • 講義「統合失調症の理解と対応」
    講師:川本 絵理 氏
  • 4部会の紹介
    「日中支援活動部会」
    「地域活動支援センター部会」
    「相談支援部会」
    「グループホーム部会」
  • 講義・グループワーク
    「各部会からの事例を通して
     ~連携の大切さ~」
    コーディネーター:武津 美樹 氏
    (元神奈川県精神保健福祉士協会 会長
    医療法人財団青山会福井記念病院 地域ネットワーク部長)
44
基礎
研修会
パートⅡ
10/14
(水)

10:00

17:00
ユニコム
プラザ
さがみはら
  • 講義「発達障害についての概要」
    講師:渡辺 整子 氏
    (神奈川県発達障害支援センター
     かながわA 心理士)
  • 講義・グループワーク
    「支援者としての役割
     ~そもそも支援とは~」
    講師:伊東 秀幸 氏
    (田園調布学園大学
     社会福祉学科 教授)
35
ハート
メッセージ
11/6
(金)

13:00

16:00
横須賀
芸術劇場
(ヨコスカ・
ベイサイド
・ポケット)
  • 「ハートメッセージ2015in横須賀」
    • 体験発表 11名
    • 作業所アトラクション
       文化活動の発表 1組
    • バザー出店 7事業所
323
中堅
研修会
11/19
(木)

13:30

16:30
平塚市民
センター
  • 講義「アンガーマネジメント
     ~イライラとうまく付き合う方法」
    講師:佐藤 恵子 氏
    (一般社団法人アンガー
    マネジメントジャパン代表)
34
施設
見学会
12/17
(木)

13:00

15:00
「おきな草・福寿草」
(横浜市保土ケ谷区)
グループホーム部会共催研修会
  • 見学

    横浜市の高齢化対応グループホームでモデル事業になっている精神障害者ホーム「おきな草・福寿草」の見学会。

16
一泊
研修会
2/12
(金)
13:00



2/13
(土)
12:00
湘南国際村
センター
(葉山町)

第1日

  • 講義「そもそも支援とは何だろう」
    長見 英和 氏
    (湘南精神保健福祉士事務所 所長)
  • 4部会からの報告

第2日

  • 講義「障害者総合支援法の見直しから見える今後の在り方」
    佐藤 久夫 氏
    (NPO法人 日本障害者協会 理事
    日本社会事業大学 特任教授)
119

会計報告

収入の部

項目 予算額 決算額 備考
県精連事業費 350,000 350,000
助成金 0 400,000 共同募金
(一泊研修会)
300,000 日揮財団助成金
(ハートメッセージ)
事業収入 1,800,000 1,661,000
基礎研修参加費 150,000 64,000
中堅研修会参加費 75,000 33,000
一泊研修参加費 1,575,000 1,564,000
利子 35
合計 2,150,000 2,711,035

支出の部

項目 予算額 決算額 備考
委員活動費 200,000 153,272
研修事業費 1,950,000 2,447,004
基礎研修会Ⅰ・Ⅱ 134,000 124,264
施設見学会 5,000 0
中堅研修会 33,000 59,728
ハートメッセージ 100,000 383,996
一泊研修会 1,678,000 1,879,016
小計 2,080,000 2,600,276
県精連へ返還 110,759 預金利息35円含む
合計 2,150,000 2,711,035

総括

「基礎研修会パートⅠ」

基礎研修会パートⅠは四部構成で行いました。今年は神奈川県社会福祉会館で開催し、51名の方の参加がありました。

第一部は講義「精神障害者の地域生活支援の歴史と社会資源の概要」を理事長の戸高が行いました。毎年繰り返している内容ですが、「何度も聞きたいし、必要だと思う」という意見がありました。第二部は講義「統合失調症の理解と対応」ということで、山田正夫氏にお願いしました。私たちの仕事の基本である病気「統合失調症」について、とても分かりやすく解説をして頂きました。

第三部は、県精連の活動を支えている4つの部会について、各部会長から紹介をしてもらいました。新人にとってはなかなか参加したくても業務的に難しいと思われる部会について、より興味を持ってもらえるようにという狙いがありました。第四部はグループワークを主に、「各部会からの事例を通して ~連携の大切さ~」というテーマでコーディネーター役に武津美樹氏を迎え、事例を元にワークを行いました。「内部・外部との連携の大切さを改めて感じることが出来た」というように、このテーマも私たちの仕事の基本であるということを強く認識して学ぶことが出来ました。

2016年度への提言

毎年必ず開催をしている基礎研修会ですが、やはり今回もその重要性を感じました。制度について、病気について、そして連携することの大切さについて。良く考えてみると、新人だからということではなく普遍的なテーマであり切り離せない内容だと思います。そんな、これからに通じる基礎研修会について今後も大事にそして熱く開催してほしいと思います。

(担当 藤沢大和ブロック:橘川・吉野、
県央県北ブロック:芳賀)

「基礎研修パートⅡ」

今年度は、10月に相模原市のユニコムプラザで行いました。

午前中に、近年利用者の中でも増えている発達障害について、「神奈川県発達障害支援センターかながわA」 心理士の渡辺整子氏ご講義頂きました。「なかなかこちらの意図が伝わらない」「どういった部分が障がいなのかいまいち分からない」といった日常の疑問も、プロジェクターを使用して、発達障害のある方の見え方、聞こえ方を全員で模擬体験出来た事で、障がいについて理解を深めることが出来たと思います。また、日々変わっていく制度や規格の中で、障がい名も変わっており、日頃から研修会などで新しい情報を得ていかなければと再認識出来ました。

午後からは、「支援者としての役割~そもそも支援とは~」をテーマに、田園調布学園大学 社会福祉学科 教授の伊東秀幸氏にご講義頂きました。はじめにブロックごとでグループを作り、事前に準備してもらった事業所紹介シートをもとに、自己紹介・事業所の紹介をしてもらいました。「私の仕事内容」「ここがうちの事業所の売り!!」などの項目では、グループ内で質問が活発に出ており、ブロック内の事業所や経験年数の同じ仲間の考え方を知る良いきっかけとなっていました。また、明日から使える実践的なテクニックの一つとして、傾聴を学びました。支援をするという事は、その人の話を良く聴き良く知る事、基本的な事ですが改めてその大切さを実感出来る内容でした。

2016年度への提言

異業種から転職された方もおり、福祉の経験年数が同じくらいでも、年齢層は幅広いと思います。基礎研修会では、障がいについてや法律など、基礎を学ぶ事が前提にありますが、新人同士のつながりを持ち、互いに切磋琢磨出来るような環境も同時に作っていければと思います。

(担当 藤沢大和ブロック:橘川・吉野、
県央県北ブロック:芳賀)

ハートメッセージ2015in横須賀」

横須賀市のヨコスカ・ベイサイド・ポケットにて「全ての人生が素晴らしい ~伝えよう 私たちの明日へ~」をテーマに掲げて開催しました。当日の参加者は323名でした。発表者は11名、アトラクションは1組、当事者による実行委員は22名でした。今年は事業所によるグループでの体験発表があったり、実行委員が各事業所から1名ずつ選出され大規模で取り組めたりと、新しい試みという緊張と新鮮さの中ではありましたが、参加者1人1人の「伝えたい」思いが合わさって、当日は素晴らしい会を開催することが出来ました。

体験発表では、過去・現在に関わらず、「今の私」の思うことや感じることをそのまま伝えていただきました。経てきた歩みは様々ですが、「自分の人生なので自分で決めて、自分で選んだ人生を生きていきたい」「周りの方々に感謝しながら、一歩ずつ進んでいきたい」「悩まずにみんなで助け合っていきたい」など、原稿の締めくくりがこれから続いていく未来へ向いているのが印象的でした。病気に対する不安や辛さは失くせなくても、それ以上に支えてくれる仲間がいること、頑張ってきた自分がいることを受け止め、明日を見つめる姿に、多くの皆さんが感動されていました。

文化活動は、体験発表の後に続く形で、グループホームのメンバーによる歌の発表が披露されました。横須賀の街並み写真を背景に、オリジナル曲に合わせた振り付けもあり「力を合わせて何かを達成することの良さを教えてもらった」という感想の通り、団結して一生懸命発表する姿に心打たれました。続けて、アトラクションとして自作の詩の朗読発表がありました。深みのある内容に会場全体が引き込まれた雰囲気となり、全体として幅広い内容となりました。

当事者の思いを家族、友人、支援者、周りの人たちへ伝えることはもちろんのこと、「自分を語ることはリカバリーの一歩」という感想が挙がっていたように、当事者自身が自分と障害と今と向き合うきっかけにもなっているのだと改めて感じ、このような活動を今後も広め、深め、継続していきたいと委員の活動を通じて強く思いました。ご協力して下さった皆様、本当にありがとうございました。

2016年度への提言

今回を通して、アンケートやブロック会議の中で「年に2、3回はあってもいい」「ブロック内でやるのもいいのでは?」「ハートメッセージ単独の委員会があればいい」などの意見が挙がり、改めて内部外部問わず、メッセージ性の強い意義ある催しなのだと痛感しました。毎年素晴らしい発表だからこそ、継続してほしいというお声があると同時に、みんなが分かりあえる場(例えばシンポジウム形式など)の提供や、聞く側も含めて全員が参加出来るプログラムの実施など、新たな試みへの意欲的な意見もいただきました。

社会に向けて声を発信する意義深い機会になると共に、当事者自身が自分の歩みを振り返り、それを誰かと分かち合う機会にもなる、いろんな可能性を秘めたハートメッセージを今後も続けながら、心を込めて「私たちの思い」を伝え続けていければと思います。

(担当 横須賀三浦ブロック:中村・森)

中堅研修会

今年度は、「アンガ―マネジメント ~イライラとうまく付き合う方法~」というテーマで研修会を行いました。今回の研修ではテーマの特性上、対象者を中堅職員のみに限定せず、広く募集を募り、当日の参加者は34名となりました。

本研修では、講義やグループワークを通して怒りが発生するメカニズムを知り、怒りや感情を自身でマネジメントするテクニックを知ることが出来ました。参加された方々から「考え方を変えていったり、視野を広く見ることは大事だなと感じました」「職場でも役立てることが出来そう」等の感想をいただきました。また研修時間の都合上、本来であれば複数日、長期間行われる研修内容を3時間でまとめたため、参加者からは研修内容をもっと深めていければよかった、継続して研修を受けたいとの意見もありました。

アンガ―マネジメントを学ぶことで自分自身の感情にも目を向け、整理をすることで日々の支援をより良いものに出来るのではないかと感じることが出来ました。

2016年度への提言

アンケートにもありましたが、時間の都合上研修内容によっては内容を深めるのに時間が足りないことがあり、今後研修を組むにあたり継続性も考慮する必要を感じました。

法律や制度の変化を研修で学ぶことは大変重要な事かと思いますが、個人のスキル向上を目的とした研修もまた必要とされていると感じています。

(担当 鎌倉逗葉ブロック:長坂、
秦野足柄上ブロック:内藤)

「施設見学会研修会」

今年度はグループホーム部会との共同開催ということで、横浜市の高齢化対応グループホームモデル事業になっている精神障害者グループホーム「おきな草・福寿草」の見学を行いました。参加者は16名で、主にグループホーム職員が参加されていました。

グループホームの高齢化問題は、県精連の中でもたびたび上がり、ここ「おきな草・福寿草」でのモデル事業は大変関心が高いと思います。

このホームの入居者の多くは、精神科病院を退院した高齢者の方たちで、「おきな草・福寿草」の「介護からみとりまで行うグループホーム」の実践は、高齢化に対応したグループホームの整備の重要性を感じました。

ホーム内見学後は管理者の桜庭さんより、この施設の立ち上げについてのお話しと、他の地域でもこのようなホームを立ち上げる際はぜひ力になりますよ、という温かいお言葉をいただきました。

今現在高齢化について悩みがある事業所にとっても、大変実りのある研修になったのではないでしょうか。

2016年度への提言

より多くの方に参加してもらうために、みなさんの興味関心を引く企画作りを来年度も行いたいです。その ためには、今回のように他の部会と共同開催するという方法など研修委員会以外の方からの意見を聞くことも必要だと感じ、他の部会、会員の方からの意見も積極的に取り入れていきたいと思います。

(担当 秦野足柄上ブロック:藤井、
湘南西湘ブロック:島田)

「一泊研修会」

今回の一泊研修会は、一日目に「そもそも支援とは何だろう」というテーマで、講義やグループワークを行いました。支援者(専門職)としてのあり方や、意識すべき価値などについて、そしてそもそも支援とは何だろうかといったことを、同じ悩みを持つ仲間と共に、日々の実践を振り返りながら学び、話し合う研修でした。

二日目は「障害者総合支援法の見直しから見える今後の在り方」というテーマでの研修でした。骨格提言が目指すものや障害者総合支援法の現状、またそれらの距離感などについて講義して頂きました。総合支援法は、私たちの仕事の土台に関わるものですがまだまだ課題も多く残されていることを知らされたように思います。

そんな制度の状況の中でも、支援を行っていく私たち一人ひとりの丁寧な実践の積み重ねが、現状を改善していく大切な鍵となってくることを一日目の研修で感じられたことと思います。

三浦郡葉山の湘南国際村センターでの開催も2年目になりました。昨年度同様広々とした空間の中で研修に参加出来たのではないかと思います。120名以上の参加者があり、それぞれの方に学びや交流の楽しさが感じられる研修になっていたら幸いです。

2016年度への提言

たくさんの方に集まって頂いている毎年の一泊研修会は、新たなつながりや情報や学びを得る場、悩みや課題を共有する場、リフレッシュの場など多様な意味を持つ場となっていると思います。研修委員の準備が大変な面もありますが、今後も内容、場の重要性共に新鮮さを失わない場であり続けていけたらと思います(場所や食事なども大事!)

(担当 秦野足柄上ブロック:藤井・内藤)